ワーホリに行くにはTOEIC何点くらい必要なの?
渡航前は、自分の英語力で大丈夫なのか?不安でした。
ワーホリでカナダに1年滞在し、渡航前720点→帰国後855点の経験からわかったことを紹介します。
この記事はこんな方に向けて書いています
- ワーホリにTOEICは必要? ⇒ 無くてもOKだが、帰国後あると良い◎
- 必要スコアの目安は? ⇒ 帰国前:600 帰国後:800くらい
ワーホリにTOEICは必要?

そもそもワーホリにTOEICは必要なのか?の答えは、ワーホリ自体には必要ないです。
理由は、
TOEICは日本で英語力を測るときに最も一般的な方法の1つだからです。
日本の転職市場ではアピール材料になるので、帰国後に英語力を証明したい方には有効です◎
しかし、海外でTOEICスコアが必要になることはほぼありません。
(英語のレジュメに「TOEIC〇〇点」など書くのは無意味なのでやめましょう)
仮に高得点でも英語圏では何のアピールにもならない+IELTSやケンブリッジなど別のテストが一般的です。
現地で学校に通う方は、入学条件としてこれらのスコアが必要になることがあり、スピーキングが含まれるためTOEICよりも難しいです。
渡航前の英語力とリアル(720点)
私のTOEIC歴
前提として、一般の大学受験を経て、普通の四年制大学(文系)卒業で偏差値は中の上くらい。
ワーホリに行くまで海外経験ゼロの、完全な「純ジャパ」です。
TOEICは大学生の時に学校で受けたのが始まりで、社会人になってから転職や将来のキャリアのために勉強を開始しました。20代で計5回受けました。
大学4年(525点)→社会人25歳(645点・710点)→渡航前27歳(720点)→帰国後28歳(855点)
やっと700点を超え「少し英語できるかも!」と思い、オンライン英会話の無料体験に挑戦。
しかし、自己紹介すらできず撃沈。
700点は日本ではまあまあ高いイメージですが、TOEICスコアをいくらとっても英語は喋れないことに気づきます。
こうしてワーホリに行くことへと繋がるのでした…(笑)
実際の英語力は、ほぼ喋れないレベル
ワーホリへ行くことを決めてから、TOEICは一旦放置。
できるだけ現地で困らないようにワーホリを想定した、オンライン英会話や中学レベルの基礎復習をしていました。
TOEIC700超え、自分なりに勉強もしましたが、渡航前の実際の英語力は全然喋れない状態でした。
考えてみれば当然です。
日本で生まれ育ち、普通の教育を受けてきた=話す機会はほとんどない
少しの勉強で喋れるようになるはずがありません。
ですが、「もう少し喋れるようになってから…」と先延ばししたら、いつまで経っても行けません。
いざ、カナダワーホリ開始
もちろん通用しない
そして、時が来てカナダに到着し、自分の英語力の低さに絶望します。
勉強したのに、いざ外国人を目の前にすると言葉が出ない・早くて聞き取れないことばかりでした。
すぐに空港でビザの発行・銀行口座の解説・家探し・仕事探しとやることはたくさん。
シーン別で使いそうなフレーズをメモ帳に書き留め、翻訳アプリを使いながら過ごしていました。
カナダは留学生が多いので、英語が上手くない人にも理解のある国ですが、特に仕事に関しては本当に見つかるのか?と不安でいっぱいでした。
カナダでの過ごし方
家と仕事が決まり、ようやく落ち着いて生活できることに。
語学学校には行かず、英語環境のカフェで働き、休みの日は図書館で勉強していました。
Meetupに参加して、外国人の友達たくさん作りました!みたいなこともなし。
日本人の友達は2人のみ・家と仕事の生活環境は全て英語環境。
この時の勉強法は、
- Podcast・洋楽を聴く
- Youtube・アニメや映画を英語で見る
- 英語で日記を書く
といった内容で、TOEICは全く意識せずワーホリ中に少しでも英語を伸ばすための勉強でした。
帰国後の勉強法(855点)
短期集中で800点超え
帰国後、日本で就職活動をするために「800点を取り、履歴書に書く」ことを目指しました。
2週間地元の図書館にこもり、TOEIC対策に集中し、無事に855点を獲得。
この時、渡航前と比べて明らかに手応えがあり、結果が来る前から800点を超えたのが分かりました。
具体的には、
- リスニングが聞き取れる
- いつも時間が足りなかったリーディングが、時間内に終わった
特にリスニングで、カナダで強烈な訛りのインド英語・ネイティブの爆速英語に触れていたため、テスト用の綺麗で一定のスピードの英語は圧倒的に聞き取りやすく感じました。
使ったのはこの3つだけ
対策として使った参考書はこちらの3つのみ。
個人的には、これ以外余計な教材を買う必要はないと思っています。
①単語帳
TOEIC勉強してる方は全員持っているのでは?というくらいのTOEIC特化の単語帳「金フレ」です。
TOEICはビジネスシーンを想定しており、ワーホリの日常会話では使わない難しい単語が出てきます。
本当によく出てくる単語ばかり扱っているので、受験される全レベルの人におすすめです。
②文法
こちらも有名な「でる1000」。
Part5に特化した文法問題集ですが、その名の通り1000問あるので心が折れない覚悟が必要、やや上級者向き。
全て解かなくても、基礎レベルの問題のみで、苦手分野を潰しておくと良いです。
大量の問題を解く+自然と語彙力も鍛えられる ことで解答時間が早くなり、リーディング全体がスムーズに解けるようになりました。
③公式問題集(できれば最新3冊)
そして、公式問題集。1冊に2回分の問題が含まれ、本番と同じような練習ができます。
TOEICは問題数が多く、時間勝負がカギとなるため、高得点を狙うには問題の形式に慣れておくことが必要です。
全て購入する必要はなく、本番を意識して数冊解く→復習を徹底→もう1度解く
といった感じで最低2周はしておくと良いです。
ポイントは、本番を意識した時間配分に慣れる・間違えた箇所を何度も復習です。
音声を理解できるまで、何度も聞き直していました。
何冊も参考書を買うのではなく、必要な数冊を理解できるまで繰り返すことが大事。
目指すべきTOEICスコアの目安
TOEICは英語力を測るための手段であって、ワーホリに必須ではない。と言いましたが、
実際ワーホリに行く英語力として何点くらい必要か?気になるところかと思います。
渡航前:600 渡航後:800 が1つの基準だと思います。
理由としては、
600点:履歴書に書けるライン。喋れなくても、基礎力がある証拠。
800点:海外に1年滞在=ある程度英語ができて当たり前と思われる
ですが、現地では英語力ゼロの人・留学経験がありすでに800点超えの人など周りの日本人の英語レベルもかなり差がありました。
【まとめ】何のための英語?ワーホリ?
20代でTOEICを5回受験し、ワーホリを経験してわかったことがあります。
TOEIC高得点でも英語が喋れるようにはならないが、英語が喋れる人は高得点を取っている。
要は、英語力そのものがあれば、あとはTOEICの対策を少しすれば良いのです。
私も帰国後に高得点を取りましたが、喋れるのは未だに中学英語レベルです。
ただ、ワーホリで少しでも英語力を上げようとした経験は、間違いなくスコアアップに影響しました。
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日本では「TOEICスコアの獲得」が目的となりがちですが、ワーホリに行く方にとってより大切なのは、「英語を使ってコミュニュケーションを取れる」ことだと思います。
なので、ワーホリにTOEICは必要ない+現地で英語力を上げれば、帰国後に高得点を取ることができるので、現地で充実した日々を過ごすことを大事にしてください。
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